Products

Vitra

1937年、若かりしウィリー・フェルバウムはバーゼルの店舗什器会社グレーターの見習いとして働いた後、その会社を継ぎました。1950年には、妻のエリカ・フェルバウムは、スイスとドイツの国境沿いにあるヴァイル・アム・ラインに什器製造のための施設を設け、ドイツ語の「Vitrine(ヴィトリーン)」(英語で展示のためのケースの意)をもじった「Vitra(ヴィトラ)」を社名としました。ヴィトラの最初のロゴもこの時に生まれました。ヴィトラは、チャールズ &レイ・イームズだけでなく、過去数十年にわたり、世界中の偉大なデザイナーや、そのファミリーたちと密接に協力を続けてきました。 これらのコラボレーションによって、多くの名作家具が生み出され、また、復刻されてきました。時を経て愛されてきたプロダクトは、いつの時代も変わらない魅力をたたえ、デザイン史に輝く重要な存在であり、私たちにインスピレーションを与え続けています。

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AC 5 Work

上品で洗練されたシルエットの「AC 5 ワーク」は健康的な姿勢を促す機能性を備えながらも、その機能やメカニズムが外⾒に現れないよう考慮されています。AC5ワークの滑らかで美しいデザインはインテリアデザインを含め、すべての要素を計算し、設計されたオフィス空間に馴染むタスクチェアです。精巧にデザインされたAC5ワークのバックレストは腰、背中、肩の3つのゾーンから⽀える構造となっており、⾸と肩をしっかりと⽀え、さらに筋⾁の緊張を和らげます。

また、⼈間⼯学に基づき、荷重に合わせて座⾯が前後に傾斜するフローモーション機能と、座⾯の奥⾏調節、⾼さ、幅、奥⾏の調節が可能なフリーフロートアームレストを備えており、働く⼈のあらゆる姿勢や動きに対応します。

Designer
Antonio Citterio
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ACX Soft

「ACX(エーシーエックス)」はヴィトラがイタリア⼈デザイナーであるアントニオ・チッテリオと協働で開発した10番⽬となるオフィスチェアです。構造、材料、⽣産、物流、メンテナンスなど、製品のライフサイクル全体を通してカーボンフットプリントを最⼩限に抑えるとともに、⻑く使い続けることができる耐久性と⾼い品質を兼ね備えた持続可能性の⾼い設計が特徴です。

その中でも「ACX ソフト」はクッション性のあるニット素材のキルト⽣地が張られた快適なバックレストが特徴です。

この柔らかな再⽣ポリエステル製のキルトニットカバーは美しい7⾊のカラーバリエーションを揃え、フレームはソフトグレーとディープブラックの2⾊、シートカバーはバックレストと同じニット素材または39⾊あるプラノから選択でき、カバーとフレームのさまざまなカラーコンビネーションが可能です。

Designer
Antonio Citterio
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ID Trim

2010 年にヴィトラとアントニオ・チッテリオが開発した「ID チェア コンセプト」はデザインと機能性を重視した幅広いオプションを取り揃え、あらゆるニーズに合わせてカスタマイズできる⾰新的なタスクチェアのシリーズです。

その中でも「ID トリム」は上品な美しさと、職⼈の⼿仕事を思わせるステッチのある背もたれのデザインが特徴的なオフィスチェアです。スリムなシルエットでありながら⾼い機能性を誇り、⽣地張りの椅⼦ならではの快適さと柔らかさを兼ね備えています。

Designer
Antonio Citterio

アントニオ・チッテリオは1950年にイタリアのメダという都市で⽣まれました。 ⾃⾝のスタジオを1972年に設⽴し、その3年後、ミラノ⼯科⼤学で建築学を修了。 1987年から1996年にかけて、テリー・ドーンと協⼒して、ヨーロッパと⽇本で数々の建築物を⼿掛けました。

2000年、チッテリオとパトリシア・ヴィエルは建築、デザイン、グラフィック全般を⼿掛けるAntonio Citterio and Partnersを設⽴、住宅や商業施設、公共建築、オフィスやショールーム、ホテルのインテリアデザインなどのプロジェクトを主に⼿掛けています。

04

Softshell Chair

「ソフトシェル チェア」は内部に柔軟性のある⾻組みを⽤いた背もたれによって快適な座り⼼地を実現しており、

4スターベースのシンプルなデザインの脚部と組み合わせることで、すっきりとエレガントな印象を与えます。

張地はレザーまたはファブリックから選ぶことができ、カラーバリエーションも豊富に揃えています。

05

Belleville Chair

プラスチック製のフレームとシートシェルからなる「ベルヴィル チェア」は最先端の技術により実現しました。

カリグラフィーを思わせる、緩やかで美しいラインを描いた、背から脚まで繋がるブラック⾊のフレームは広めの座⾯から背もたれにかけて細くなっていき、⾮常に薄いシートシェルを⽀える役割を果たしています。

ベルヴィル チェアのアイデンティティといえるシートシェルはプラスチック製またはプライウッドの成形合板から選べ、肘掛けのあるアームチェアもあります。

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Belleville Table
(Rectangular)

ロナン&エルワン・ブルレックによってデザインされた「ベルヴィル テーブル」はクラシックなビストロテーブルを思わせるデザインです。⻑⽅形の天板は4種類のサイズがあり、⽤途によって⽊製やラミネートなどさまざまなバリエーションから選択できます。天板がソリッドコアの場合は屋内、屋外の両⽅で使⽤できます。

Designer
Ronan & Erwan Bouroullec

ロナン&エルワン・ブルレックはパリを拠点として活躍するデザイナーです。

彼らの作品は⽇々の暮らしの中で使う⼩物から建築プロジェクトまで多岐に渡ります。 2000年以降、ロナン&エルワン・ブルレックはヴィトラと協働しホームやオフィス向けのあらゆるコレクションを発表しています。

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Physix

「フィジックス」は2本のフレームの間に1枚の網状のファブリックを張ることによって、背⾯と座⾯が⼀体となった構造で、椅⼦の⻑い歴史の中でも独特の存在です。

アルベルト・メダは最先端の素材と⾼度な技術を駆使し、柔軟なフレーム構造、弾⼒性に優れたファブリック、安定性の3つの要素を融合し、座り⼼地の良い新しいチェアを⽣み出しました。

⼈間⼯学的に必要とされる機能を全て備え、軽量で無駄がなく、ミニマルなデザインはあらゆるオフィス環境に調和します。

フィジックスは他にもキャスター付きのスタジオタイプとキャスターなしのカンファレンスタイプがあります。

Designer
Alberto Meda

アルベルト・メダはミラノを拠点として活躍するデザイナーです。 2003年より、ヴェネツィアのIUAV⼤学で教鞭を執り、世界各国の数多くの場所で講義を⾏っています。 1994年からアルベルト・メダとヴィトラは協働をしています。 アルベルト・メダによる機能的でエレガントなオフィスチェアやテーブルはヴィトラのオフィスコレクションの中核を担っています。

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Rookie

「ルーキー」は従来のオフィスチェアの型にはまらないシンプルなデザインが特徴です。コンパクトかつ移動がしやすく、最⼩限の調節だけで、⾼い快適性を⽣み出す⾃由な柔軟性を備えています。

座⾯と背もたれはどちらも⾼さ調節ができ、⼈間⼯学的なデザインを取り⼊れた背もたれや座⾯の先端は腰掛ける⼈の動作に合わせて柔らかくしなります。デザインのディテールはコンスタンチン・グルチッチがヴィトラとともに初めてデザインしたオフィスチェア「オールスター」と共通する部分があり、オールスターと同様に、⼤学やオフィス空間、固定のデスクや座席に縛られず柔軟な働き⽅が求められるワークスペースなどに最適です。

Designer
Konstantin Grcic

ドーセットのParnham Collegeで⽊製家具の製作を学んだ後、ロンドンのRoyal College of Artでインダストリアルデザインを習得したコンスタンチン・グルチッチ。 1991年、彼はミュンヘンに拠点を置くKonstantin Grcic Design を設⽴しました。

ヴィトラデザインミュージアムでは2014年にグルチッチと彼の作品にフォーカスした展覧会が⾏われ、現在も世界中の会場を巡回しています。

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HAL Ply Studio

「ハル プライ スタジオ」はジャスパー・モリソンによるハルファミリーのひとつです。

⾼さ調節が可能な回転式のチェアで、オフィスチェアに必要な機能を備えています。

プライウッドのシェルはエレガントな印象のため、ホームオフィスにも最適です。

Designer
Jasper Morrison

ジャスパー・モリソンはロンドン、東京、パリの3箇所を拠点として活躍するデザイナーです。 彼は「スーパーノーマル」という独⾃のデザイン哲学を掲げ、奇抜で豪華なデザインではなく、「究極のシンプル」とも⾔える、無駄なものを削ぎ落とした、実⽤的なデザインが特徴です。 彼は1989年から現在に⾄るまで、多くの製品をヴィトラとともに⽣み出しています。

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Tip Ton

「ティプ トン」はデザイン⾯、機能⾯どちらにおいてもこれまでにない⾰新的なチェアです。耐久性があるプラスチック製で、椅⼦に座った時、⾝体の体重移動により姿勢を安定させながら前傾することができます。座⾯が先端(Tip)にむかって9度傾くことからティプトンと名付けられました。

⼀般的なオフィスチェアのような複雑なメカニズムを搭載せずとも、椅⼦の先端を傾斜させたデザインにすることで前傾機能を実現しました。

Designer
Edward Barber & Jay Osgerby

1969年にイギリスのシュルーズベリーで⽣まれた、エドワード・バーバーと1969年⽣まれでオックスフォード出⾝のジェイ・オズガビーはロンドンのRoyal College of Artでともに建築とインテリアデザインを学びました。

1996年、Barber & Osgerbyという名前で⾃⾝のスタジオを設⽴し、その仕事は⼯業デザイン、家具デザインから建築まで多岐に渡ります。

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Noguchi Coffee Table

イサム・ノグチによる「コーヒー テーブル」はガラスの天板や脚部が有機的なフォルムで、まるで彼の彫刻作品の1つであるかのようなデザインです。

ノグチ⾃⾝もこのテーブルを彼のこれまでの家具作品の中でも最⾼のデザインであると考えていました。脚は重く頑丈なガラス天板を安定して⽀えるため、天板と直⾓に配置されており、素材はブラックアッシュ、メープル、アメリカンウォルナットの3種類から選択できます。

Designer
Isamu Noguchi

イサム・ノグチは1904年、ロサンゼルスにて、⽇本の詩⼈、野⼝⽶次郎とアメリカの作家、レオニー・ギルモアの間に⽣まれました。彼はColumbia UniversityとLeonardo da Vinci Art Schoolで学びました。

イサム・ノグチの類まれなる普遍的な才能は彫刻作品だけに留まらず、舞台セット、家具、照明、インテリア、そして広場や庭園など多岐にわたる作品に⾒てとれます。彼の作品は⾃然の造形物を思わせるフォルムが特徴で、1950年代から今⽇までのデザイン史に影響を及ぼしました。